大手都市銀行が窓口の振り込み料金を大幅に値上げすることがニュースになっていました。サービスの低下といった意見もありますが、高齢の方が行員さんと長時間やり取りしている風景が当たり前になった今、一人当たりにかかる時間を考えると、私は妥当な金額ではないかと思います。窓口を使わないでネットが使える人は今後はそちらを使い、使えない人はコストがかかりますよ。大っぴらには言えないのでしょうが、そう解釈すべきでしょう。

振り返ってわが医療業界は、こうした方法は取れません。高齢者に限らず、まず、体を見ない事には「診断」ができない事、どれくらいの「困難さ」があるか（認知症や聴力・視力の障害など）はやはり対面でないとこちらも認識できません。その情報をもとに治療やサポートが始まることになります。

ワクチンの接種券が届いていますが、まだ接種は開始していません。開封せずに、一番に窓口に来て打てないと知って（時に怒って）帰っていく。そうした方が多く見られます。（そして、その間、他の方は後ろで待っていることになります）。今後高齢者が増えていく中でどのような診療スタイルがいいのか？考えさせられる記事でした。