当院の診療
医療機関を受診する際、何科を受診すればよいか判らないという経験をお持ちの方は多いと思います。
各世代ごと、性別ごとで、発症する病気には当然違いがあります。医師の頭では、目の前にいる患者さんを診察しながら、この世代でこの症状であれば・・・。と病気の診断を詰めていくことが行われます。
こうした考えのもと、頭痛、発熱、腹痛などの身近に起こりやすい症状はもちろん、生活習慣病や脳梗塞のフォローアップ、小児も含め幅広く診療いたします。地域の保健・医療の提供場所として、定期予防接種、一般健診も行います。そして、必要な方には看取りまで行います。
世代別
小児(15歳まで)
非感染症状の受診は6か月から、ワクチンは3歳(インフルエンザワクチンのみ6か月)から受け付けています。(発熱など感染症状のある方は8歳から)杉、ダニのアレルギーに対して舌下免疫療法も行っています。
注射を頑張ったお子さんにはお楽しみも用意しています。
高齢者(60代後半以上)
高齢者の方は内臓の病気(肺や心臓、糖尿病など)、骨関節の病気(膝、腰などの痛み、骨粗しょう症)、記憶や神経の病気(脳卒中、認知症、パーキンソン病など)、多くの病気と同居する状態になります。また、高齢になれば癌の発症率もあがるため、日々の薬剤管理に合わせ、定期的な検査を行っていく必要があります。高齢者ほど、身体や生活の状態に応じて薬の調整が行え、介護との連携が取れる「主治医」の役割が重要になります。
当院では、公的検診を中心に、負担のかからない方法で、安心して治療が受けられるような診療を心がけています。また、他の医療機関(病院、訪問看護ステーション)、地域の介護支援施設との連携が重要と考えており、かかりつけの方には責任をもって介護認定関係の書類も記載いたします。
壮年期・更年期(30代後半から60代前半)
特に生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病)の発見、コントロールが重要です。また、社会的にも大きな役割を負って、忙しい中でもなんとか時間を見つけて受診されている世代になります。当院では、即日で結果の出る検査機器をそろえており、病院に行く時間は取れなくとも医療につながる必要のある方、忙しい方でも自己管理がしやすい方法を一緒に考えていくよう、それぞれの患者さんに合わせた診療を行っていきます。
更年期の女性であればホルモンバランスが崩れ、「うつ」などの治療が必要になる世代でもあり、漢方薬なども使って治療を行います。
思春期・青年期(中学生から30代前半)
統計的にも病気とは一番無縁の世代です。運動量や生活範囲の拡大に伴い、喘息などアレルギーの管理が多く、また、新しい集団(学校や職場)でメンタルの不調を訴える方には必要な治療を行っていきます。
臓器別(症状)
呼吸器(長期の咳、呼吸苦、発作性の呼吸苦や咳など)
病院の呼吸器外来を長く担当し、専門医資格も更新しています。気管支喘息、睡眠時無呼吸症候群、肺気腫、在宅酸素療法、非結核性抗酸菌症など、呼吸器慢性疾患は比較的得意としています。また、咳や痰、息切れなどの症状のある方、喫煙していて肺がんや肺の機能が低下しているのではないかと心配されている方はぜひご相談ください。
循環器(胸痛・動悸・息切れなど)
心臓のみならず、血管、血圧、また、動悸などの症状が含まれます。当院では心電図や血管年齢測定をおこない、血管の状態を把握したうえで、必要な治療を行っていきます。冠動脈ステントや動脈瘤手術など、大病院で治療を受けたが、いまは安定している、薬のみ継続の必要がある患者さんとは、必要に応じ、専門医の先生と連携を取り「かかりつけ医」の役目を担っていきます。
消化器(腹痛・胃もたれ・便秘・慢性下痢など)
消化器系の病気は症状で受診をされる方が多く、症状を抑える治療を行っていきます。初回治療で症状の改善がない場合、がんが強く疑われるような場合は、近隣の医療機関にご紹介し、内視鏡や超音波検査など必要な検査を受けていただき、診断を進めます。(当院では内視鏡検査は行っておりません)
脳神経(頭痛・認知症など)
検査機器
- 胸部・腹部レントゲン
- 心電図
- 尿検査
- ヘモグロビンA1C(糖尿病)
- インフルエンザ迅速検査
- 骨密度・骨年齢
- 血管年齢(動脈硬化指数)
- 呼気一酸化炭素濃度(禁煙外来で使用)
※すべて当日に結果が出ます。
- 24時間ホルター心電図
※病院に行かなくともホルター検査を受けられます。機械のつけ外しで連続2日間来ていただく検査ですが、 診療所で実施できるようになりました。 - 睡眠時無呼吸検査
※自宅で機械を装着し、ご自宅で寝た状況が記録されます。翌日にお持ちいただき、コンピュータで解析をし、睡眠時無呼吸症の有無・重症度を判定します。治療も当院で開始できます。
検診で行う検査
- 視力
- 聴力
- 色覚検査
- 心電図
- 胸部レントゲン
- 尿検査
(すべて当日に結果が出ますが、血液の項目が必要な方は翌日以降となります)
当院で取得している加算についてのお知らせ
◇「個別の診療報酬の算定横目のわかる明細書」の発行
当院では、医療の透明化や患者への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収証の発行の際に個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しています。また、公費負担医療の受給者で医療費の自己負担のない方についても、明細書を無料で発行しています。なお、明細書には、使用した薬剤の名称や行われた検査の名称が記載されます。本人以外が会計する場合など明細書の発行を希望されない時は窓口でその旨お申し出下さい。
◇医療情報取得加算
当院は、マイナ保険証の利用や問診票等を通じて患者の診療情報を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めている医療機関(医療情報取得加算の算定医療機関)です。
◇医療DX推進体制整備加算
当院では以下の通り医療DX推進の体制を整備し活用しています。〇 オンライン資格確認等システムにより取得した診療情報等を活用し、診療を実施。〇 マイナンバーカードの健康保険証利用について利用しやすい環境を整備し、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるよう取り組み。〇電子処方箋の発行や電子カルテ情報共有サービスなどの医療DXにかかる取組を実施。
◇地域包括診療加算
当院では「地域包括診療加算」を算定する患者さんに対して「かかりつけ医」として、次のような診療を行います。〇健康相談・予防接種に関する相談・介護保険制度の利用に関する相談への対応。〇介護支援専門員及び相談支援専門員との連携を強化し、相談には随時対応。〇患者さんの状態に応じ、28日以上の処方やリフィル処方箋の発行に対応。
当院は電子タバコも含め、敷地内禁煙です。
◇生活習慣病管理料
高血圧・脂質異常症・糖尿病のいずれかを主病名とする患者で、『特定疾患処方管理料』を算定していた方は、『生活習慣病管理料』へと移行し,患者の状態に応じ、医師の判断のもと、リフィル処方せん発行や28日以上の長期の投薬を行う場合があります。
◇外来感染対策向上加算
当院では受診歴の有無に関わらず、発熱その他感染症を疑わせるような症状を呈する患者の受入れを行っています。また、院内感染防止対策として、必要に応じて次のような取り組みを行っています。〇 感染管理者である院長が中心となり、従業員全員で院内感染対策を推進します。〇 院内感染対策の基本的考え方や関連知識の習得を目的に、研修会を年2回実施します。〇 感染性の高い疾患(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など)が疑われる場合は、一般診療の方と分けた診療スペースを確保して対応します。〇 抗菌薬については厚生労働省のガイダンスに則り、適正に使用いたします。〇標準的感染予防策を踏まえた院内感染対策マニュアルを作成し、従業員全員がそれに沿って院内感染対策を推進していきます。〇感染対策に関して基幹病院と連携体制を構築し、定期的に必要な情報提供やアドバイスを受け、院内感染対策の向上に努めます
◇一般名処方加算
ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みなどを実施しています。後発医薬品のある医薬品について、特定の商品名ではなく、医薬品の有効成分をもとにした「一般名処方」(有効成分をそのまま薬名として処方記載すること)を行う場合があります。これにより、医薬品の供給不足が生じた場合であっても、必要な医薬品が提供しやすくなります