江戸時代のワクチンパスポート
[2021.08.02]
天然痘、いまは世界で根絶が宣言されましたが、致死率5割の感染症です。
ワクチンという言葉もなかった昔、理屈はわからないながらも天然痘にかかった牛の血液を人に接種する牛痘で人類はこの感染症を克服しました。
博物館に展示された「疱瘡相済證」。日本に牛痘が来たのが明治維新の20年前、江戸時代だそう。病に打ち勝って、一日も早い日常を取り戻したいとの気持ちが伝わってくるようです。コロナワクチンが進み、ワクチンパスポートと名前は変わりましたが、「自分は感染者ではない」事を相手に示し、早く安全に過ごせる世の中にしたかったのでしょう。150年前も今も、こうした気持ちは変わらないのだ、そんな事を感じさせてくれた写真です。
引用元
https://twitter.com/tamaki1853/status/1421776536764522496/photo/1
国立感染症研究所(天然痘)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/445-smallpox-intro.html