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患者さんが定義する言葉を行政が使った混乱

[2021.05.16]

「かかりつけ医」は本来患者さんが使う言葉だと思います。

この定義があいまいのまま、「かかりつけ医によるワクチン接種」を行政が言い始めたのが混乱のもとではないか?そう感じています。

イギリス・カナダの仕組みでは、地域別のかかりつけ医が決まっており、その医師を通さなければ病院にかかることもできません。日本のようなフリーアクセスではないため、(専門医にかかるまで何か月待ちと言った)さまざまな弊害もありますが、今回のような公衆衛生上の危機に際しては、エリアごとで担当する医師が決まっていた方が、より接種はスムーズかと思います。

本来は保健所の業務にあたるのでしょうが、柏市のような中核市では、保健所での一極にするには人口規模が多すぎます。また、保健所は感染者対応で手いっぱいでしょう。

「地域包括ケアシステム」が厚労省から提唱されています。中学校の学区規模で地域での公助を促すしくみづくりなのですが、この区域を一つの参考にして、選挙のように地域を区切って集団接種を行うような方法が取れないものでしょうか?

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(クーポンが来た自分は)「優先的に受けられるはずなのに、かかりつけ患者を優先にするのはおかしい」と窓口で言われました。「広報掲載医療機関でしか受けられない」との誤解ですが、掲載されずに接種を行っている医療機関も多数あります。当院では、通常診療(外来・訪問)に加え、発熱外来も担当し、6月からは特定健診も始まります。そこに加えて、ワクチン接種業務も行っています。地域の方の健康を守るために行っておりますが、医師ひとりでの診療所では処理能力に限界があります。間違いがないように接種を進めるためには、まずはかかりつけの高齢者の方から、その後、一般の方の接種に移る予定でいることをご理解ください。また、ご意見は当院に向けてではなく、市の窓口に向けてお願いいたします。

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