メニュー

3G停波とタバコ路上自販機

[2022.02.23]

携帯電話の電波規格3G停波の記事が出ていました。送信技術の進歩により、効率の悪い送信方式(3G)を新方式(4G以降)に振り分け、周波数帯を開けるための停波措置のようです。そのなかで、タバコ自販機の成人識別システムの「taspo」も3Gのシステムを使っており、日本たばこ協会によれば多額の費用が掛かるため4Gでのシステム移行は「考えていない」と示されていました。

世界中で、路上にタバコ自販機が置いてある国は日本だけといわれています。海外では対面かつ身分証明書を示して購入することが必須で、販売機があったとしても店員の目の届く店内にしか置いてありません。未成年に販売させない、依存性のある商品の販売では海外では一般的な運用です。

日本では、taspoを運用することで成人確認をしているとしてJTは路上自販機を認めさせていますが、taspoがなくなれば、その理屈が崩れます。以前からtaspo運用は抜け道だらけで、認証カードを自販機のわきにぶら下げて誰でも買える状況にしているような状態も指摘されています。ただでさえ喫煙率が下がっている中、日本もタバコ路上自販機を廃止すべきでしょう。

3G停波はいいチャンスだと思えます。呼吸器を学んだ医師としては売られないことを望みますが、せめて販売方法を世界標準に合わせ、路上自販機の撤廃につながることを願います。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME