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診療現場で感じる自己矛盾

[2020.04.19]

クリニックの受付と採血、症状診察にビニールのバリアを設けました。

飛沫による感染を防ぐ目的ですが、「すべての人が感染者と考えて接する」ことが拡散防止につながるため、当院でも採用したものです。

しかし、医療者側からすると、本当ならこんな方法はとりたくない。これが本音です。

患者さんも症状を言い出しにくいでしょう。「体を触らない診療」は患者さんの不満足も高く、私は基本的に身体診察できちんと診断をすることに喜びを感じていたスタイルでしたので、その真逆の診療が現在は求められている状態です。

それでも、話をお聞きし、必要な方には処方をし、それでも改善なければ、積極的にPCRも含めた検査をお勧めしていくことになります。

一歩も外に出ず頑張っておられる患者さん、一人暮らしで誰とも話ができず「うつ」のようになってしまう患者さんもおられます。そんな中、(感染リスクがあるとしても)人と話ができて、不安を解消する側の役目を担わせていただけるこの仕事は、やはりありがたいものだと感じます。

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