「７５年連れ添って、幸せでした」

９０歳代の患者さんから、闘病中のご主人が亡くなったことを伺いました。家柄がよい方で、ご両親が決めた「許嫁」と１０代でご結婚された方です。

離婚などは「ありえなかった」時代、結婚生活は山あり谷ありが当然ですので、ときには悩むときもあったのでしょうが、亡くなってからも、こうおっしゃれるのは、ご主人のことを尊敬され、慕っておられるお気持ちが伝わってくるようです。

自分の人生は自分で決めることができる、能力や経済力を身に着け、自由に進むことができる現代。親が決めた結婚などは現代では「人権侵害」ですが、たとえ親が決めた相手であっても、自分で決めた相手であっても、人生の最後では、幸せは自分が決める。そう教えていただいたような一言でした。

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患者さんのプライバシーを考慮し、関係を修飾して記事にしています。