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一次接触者の苦労と情報共有の難しさ

[2021.01.22]

「先生たちは良いですよね、病気ってわかってるんですから」

おまわりさんから言われたことがあります。通報を受け、遺体の確認と事件性の有無を判断する役目もあるとのこと。たしかにモノを言ってくれる「生きている人」を相手にしている方が、(診断の難しさはあるにしても)病気のヒントをもらいやすいのかもしれません。

コロナ感染で自宅待機増のニュースを見て、この発言を思い出しました。縁起でもない話ですが、自宅待機で亡くなった場合、通報を受け、最初に駆けつける人は警察官になります。

目の前で倒れている人が、コロナ感染者か否か。いまの時代はこの情報が最も重要な情報になってしまいました。救急隊員は病人を相手にしますので、最初から防護服の状態で患者さんと接します。しかし、それ以外の職種の方、例えば寝ている酔っ払いを起こす駅員さんや警察官などは、普段は(感染に対しては)無防備な状態で意識の無い人と接することになります。

単身者で、高齢であっても、自宅待機が増えているようです。不審死を発見した時、警察官は感染者か否かを最初に確認しているのだろうか?ニュースを見て少し心配になりました。警察を通じて、保健所に問い合わせるなどのチャンネルはできているのでしょうか?現場検視をされる、おまわりさんのご苦労を思います。

食料品を届けてもらうなどの治療までの生活維持も大事ですが、最悪の事態になっても、それに関わる人が感染しないような工夫が今は求められている。そう考えます。

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