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街医者と国家安全保障

[2026.08.16]

旅行先で病気になった時ほど心細いものはありません。言葉も制度も分からない土地で、誰にも診てもらえないとすれば、その不安は病気の心配以上かもしれません。

コンビニの店員さんを見るまでもなく、いまの日本は多くの外国人労働者によって支えられています。その人たちが病気になった時、もし誰からも診療してもらえなければ、「自分はここでは助けてもらえない」と感じるのではないかと思います。そして、その経験は、個人の心に傷を残します。

医療はすべての人に公平であるべきだと個人的には考えています。日本の皆保険制度(割安の保険料を払っていれば少ない自己負担で医療を受けられる)は優れていると思います。

安全保障というと、武器や防衛力を思い浮かべます。しかし「困った時に助けてもらった」「あの国には自分を診てくれた医者がいる」という記憶も、大げさではなく国を守る力になるのではないか。

顔の思い浮かぶ人が暮らす国とは、誰も戦争をしたくない。街医者の診察室で生まれる小さな関係も、安全保障の一つなのかもしれない、例えは大げさかもしれませんが、本当にそう思いながら診療をしています。

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