救助活動と感染症
[2021.07.08]
熱海で大規模土石流が発生し死者・行方不明者が出ています。
家が丸ごと流されるので、汚水槽なども壊れ、し尿も処理されずに土砂に紛れ込みます。ガラスなどで皮膚に傷がつくと容易に感染を起こしますので現場では怪我をしないように細心の注意が必要です。
また、土中には特殊な細菌や真菌(かび)も多く、埃を吸い込んで、現場から離れたのちに発症するケースもあります。こうした場で吸い込む病原菌は日常診療ではあまり見かけない菌ですので、ボランティアなどで土砂災害現場に入られた際には、そのことを医師にきちんと伝えることが必要です。
コロナ禍での救助・探索活動です。派遣された職員の方には、せめて優先的にワクチンを受けていただき、活動中・活動後に発熱があったときには、呼吸器系の疾患が早期に判断・治療ができるような体制で活動に当たっていただいていることを願います。