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成人教育の方法はもっと柔軟であってほしい

[2024.06.30]

6月22日の土曜日は30分の時短診療でした。ご迷惑をおかけしました。

産業医の実地研修に千葉市まで行ってきました。5年間で20時間の受講が必要で、実地研修はなかなか開催の機会がなく、応募も即時で埋まるような状況です。このため、今年が更新で「実地のみ」取り残していた私は、どうしても行かなければなりませんでした。

照度や温度、騒音、有毒ガスを測定装置を触って「測定実習」をしてきたものですが、いまの日本の産業構造を考えると、製造業を中心としたこうした実習にどれだけの意味があるのか?正直よくわかりません。(機器も高価で、測定はほぼ専門業者さんが実施し我々産業医が実際に測定することはまずありません。)いまや大多数の職場では、メンタルヘルスや長時間労働が主たる課題となっているためです。(こうした知識の更新は実習ではなく座学で学びます)

聴衆は(当然ですが)全員医師です。それぞれ公共性の高い医療現場での仕事がありその合間に参加をしています。現地参加が原則で時間でカウントされる講習ではなく、オンライン動画などで学習し、視聴時間ではなく、課題ごとに試験をうけその合格をもって更新要件に変更といった方法がとれないものか?産業医という(労働者にとって重要な)仕事も引き継ぐ人がいなくなってしまうのではないか?そんな心配すらしてしまいます。

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