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市内に「国立がんセンター」があるありがたさ

[2024.10.03]

がんセンター付近を通ると、スーツケースを引いた方々を目にします。隣のホテルから出てくるところや、羽田空港行きバス停前におられる、比較的高齢の方、そして時に若い方もおられます。国立がんセンター東病院に泊りがけで通院されたのでしょう。

「がんセンターじゃ癌は風邪みたいなもの」 患者さんからよく聞く言葉ですが、がん治療は国際的な「競争」が一番激しい分野で治療のための研究はすべての癌に対して世界中で続けられています。日本では医師資格を持った研究者が臨床に関わることも多く、がんセンターで働いている先生方は、実は「世界的権威」だったりもします。

患者さんが飛行機で来る治療施設が市内にあること。その幸運を柏の市民はもっと自覚してもいいのかもしれません。病気にかかること、ましてや「癌」の診断がつくこと自体が不幸なことですが、(治験という最終段階の薬が試せる治験に参加できることも含め)最先端の治療を受けられる機会が身近にあることは医療インフラとしてはすごいことなのだと思います。

そして、日々夜遅くまで研究されている臨床研究医の活躍と新薬の開発を、街医者として願ってやみません。

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