家庭医の喜び
[2019.03.07]
「祖母を診ていただいていた先生ですよね。この子ひ孫なんです」
「え、あの時のおなかの大きかったお母さん?!」
数年前に近隣で訪問診療を担当していたご家族が、私の開業を知り、曾孫さんの幼稚園検診で来てくれました。私がしたかった診療のシーンが、開業2日目にして一つ叶い、とてもありがたく思いました。
さらに叶うなら、この曾孫ちゃんが、留学や就職をする時の健康診断も書かせてもらいたい、そう思います。その時には、(体の不自由だった)ひいおばあさんが、家族の声には反応しなくとも、無事に生まれたひ孫の声を聴くと、一生懸命その顔を向けようとしていたんだよ。そう伝えたい。そんな想像までさせてもらえました。
これが家庭医の喜びです。