壊れた聴診器のお話
[2024.07.05]
「院長、とっても喜んで、いつまでも持っています。ありがとうございました」
聴診器が壊れました。医療器具は専用器具がおおく、他に役に立つ場所もありません。おもちゃにでもなるか?とおもい、小学校低学年のお子さんがいるスタッフにお渡ししたところ、翌日お聞きした言葉です。
この聴診器で長年いろんな人の体の音を聞いてきました。なかには聴診器だけで診断がついた方もいました。
おもえば、我々の人生もこの壊れた聴診器のようなものかもしれません。ある場所では役に立たないと言われても、別な場所では喜んでもらえる。プロの道具として役目を終えても、その精度を求められない場所ではまだまだ役に立つかもしれない。もしかしたら次の世代に夢を与えることができるかもしれない。
スタッフのお子さんと、壊れた聴診器からそんなことを教えてもらいました。