地域見守り力を実感
[2019.03.20]
「先生、もしかしたら〇さんですか?」
さまざまな要因が絡んで、介護度の高いご家族を抱えながらも、介護保険を使われずに、家族内でなんとか自宅介護を続けてこられた方の相談にのりました。「病気」としては安定している状況であり、医療ではなく「介護」が主な問題と判断できたため、該当する地域包括センターに電話し、氏名は伝えず、年齢と地区だけをお伝えしたところ、所長さんの第一声で当てられました。
センターでも気にされていたご家族だったとのこと。ご家族が自力で頑張れるとおっしゃり、「援助は希望しない」と仰るうちはるうちは「心配をしながら」職員さん一同で見守りを続けてこられたとのことでした。
援助者はともすれば「おせっかい」になりがちです。ですが、ご家族の意思を尊重し、「援助を受けたい」と仰るまできちんと待てる、これが援助者には必要な覚悟なのです。
見守る側の「寄り添う力」がうかがえる、そして、自分も同じようなレベルで仕事をしなければ。そう思えた出来事でした。
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患者さんのプライバシーを考慮し、実際の出来事を多少変更し記載していることがあります。