医療崩壊は現在進行形
今年初めてブログとなります。本年もどうかよろしくお願いいたします。
非常事態宣言が出される段階ですが、「このままでは医療崩壊」「医療崩壊を防ぐため」に宣言が必要の報道がなされています。言葉は受け取る人によって意味が変わってきますが、クリニックから眺める風景では、柏市の医療も実は「崩壊」と言えるかもしれません。
私の医療崩壊の定義は、「必要な人が必要な場所で必要な治療を受けられない状況」と考えています。
年明けで見えてきた外来風景ですが、
〇外来で癌が疑われ検査をお勧めしても、病院側がコロナ対応、コロナ対策のため、受け入れ困難で検査が受けられない。
〇徒歩・自転車圏内ではない地域からも、発熱患者さんが当院まで受診に来られる。
〇救急車を要請しても受け入れ病院を探すために多大な時間を待たなければならない。
柏には大学病院もあり、救急告示病院も多くある中核市です。しかし、いま起きているこうした状況は、個人的にはすでに医療崩壊と言っていいのではないか?と思います。
年末年始に親族やご友人と過ごし、その後発熱や体調不良で受診される方が一気に増えている印象です。必要な方に必要な検査・医療は提供できるようにスタッフ一丸となって対応していますが、クリニックだけの対応では限界があります。
これから、私たちがどのように過ごすのか?問われているように思います。地域での病院受け入状況や患者数がどのように推移するか?予断を許さない状況だと実感しています。
※具体的には、職場の控室や昼食時「ほっとする」時間でマスクを外した会話での感染が最も言われています。職場でも食事中は会話しない。食後マスクをして会話を始めるといった「わずかな行動変容」が必要です。