ワクチン接種証明は医師の診断に役立つ
[2021.07.17]
梅雨が明け、いよいよ本格的な夏になってきました。夏場で脱水が疑われる発熱患者が受診となれば、院内で点滴を処置を行いますが、コロナ禍で院内滞在を最小限にするため、昨年は点滴処置を行いませんでした。
高齢者のワクチンが進んできた今年。脱水患者さんに対して点滴をするかどうか、ワクチンの接種有無が判断材料になりそうです。ワクチンが2回行われていればコロナウイルスの感染可能性は低くなるため、(事前確率と言います)院内での処置を行っても大丈夫でしょう。半面、ワクチンを打っていなければ、この発熱が脱水だけなのか、重複感染なのか、判断が難しくなると思われます。この考えはクリニックだけでなく、病院の救急外来の先生方も同じように考えます。
当院のかかりつけの方であれば、接種の有無も分かりますが、他院で受けているなどの場合は当院に記録はありません。接種済みの方はワクチン接種記録の用紙を保険証と保管し、(脱水に限らず)万一救急車に乗るような場合でもワクチンを打っているかどうかをきちんと証明できるように準備されることが必要と思われます。