トランプ大統領とベトナム戦争
[2024.11.07]
トランプ氏が再び大統領になりました。米国国民の選択ですが、国の文化的、民族的、経済的な分断を象徴する結果との分析を目にします。
「戦争トラウマ」が脚光を浴びています。新聞で特集も組まれましたが、「暴力」「命令」が支配する戦場では「人間性」犠牲にしなければ生きていかれなかった。その心の傷が子供や家庭に与える影響が改めて見えるようになってきています。(俳優の武田鉄矢さんもご自身の父親・家庭について取材を受けていました)
トランプ氏というリーダーを「選ぶ人」の背景を考えたときに、超大国が経験してきたベトナム戦争の影響もあるのかも?そんなことを思いました。戦争の傷は家庭内にとどまり社会の共通認識にはなりにくいですが、帰還兵と家族との緊張関係は文化や国の違いはないと言われています。経済的に困窮し社会から見捨てられたと感じられている人たち、また、移民としてコミュニティから距離を置かれた人たち、そうした人たちが多くなれば、氏のような(強力と言うより強引な)リーダーが選ばれるのかもしれません。