もうすぐ新学期
[2019.08.26]
8月も最終週になりました。来週からは新学期をむかえます。
新学期の開始日は、中学生・高校生の自殺が一番多い日と言われ、最近の統計では最終週からその数字が増えてきているようです。「回り道やさまよう事は人生の糧」と言えるのは大人になってから言えるのであって、当事者の子供たちにとっては文字通り生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている問題です。最近では、居場所として図書館や児童館を見直す動きも出てきているようです。
言葉にできないので自殺してしまう。自分が何に困っているのかが言葉にできれば、「死ぬ」ことまで考えは進まないと思えます。
診察室からは、「この子は困難をかかえているかも?」と想像するしかありませんが、この先生なら何を言ってもいい、親や学校に言えないことでも相談できるかもしれない。
この時期の中高生には、いつも以上に、「相談しやすい」「言いだしやすい環境」を意識して診療にあたっています。