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がんと共存する時代にクリニックができる事

[2019.06.06]

がんの治療は手術ができなければ「手遅れ」である時代が長く続いてきました。抗がん剤の成績があまり良くなかった時代の話ですが、いまでは、手術と同等の抗がん剤治療ができるようになっています。また、手術後の薬もよく効くようになりました。そのため、癌を「抑える」ことができるようになってきました。 

それに伴い、(進行がんの)告知後も治療をしながら年単位で過ごす時代になっています。厚労省も癌の治療を受けながら仕事を続ける方法をアピールしていますし、柏市でもがん患者さん向けのパンフレットを作成しています。

http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/061500/p011296.html

必要な方にご紹介いただければと思い、マギーズ東京という施設をご紹介します。

がんの告知を受け、不安を抱えた本人や家族が悩みや不安を打ち明ける場として、秋山正子さんという看護婦さんが運営されています。(秋山先生は、新宿の「暮らしの保健室」で患者さんを挟んでご一緒にお仕事をさせていただきました。この5月にフローレンスナイチンゲールという国際的な賞を授与されました)

https://maggiestokyo.org/service/

がん治療は専門機関で行われることが多く、外来では多忙な医師の前で「不安」を口にすることはなかなか難しいのが現状です。クリニックでは「がん治療」はできませんが、そうした「不安」については、せめて言葉にすることで「心を軽く」することはできるかもしれません。クリニックでできる「がん治療」の一つだと思って診療をしています。

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