家庭医がうれしいと思ったこと
[2024.07.17]
「ああ、このお嬢さんが頸がんになることはないのだな」
発熱外来に来た女性の方を診療した後に思ったことです。カルテには中学生の受診歴と、子宮頸がんワクチンの接種歴、そして、今回発熱外来での来院記録しかない方でした。私も4年前の記憶はさすがにありませんが、聡明そうな大学生になっておられました。
「同じところで長く地域と関わる事」が家庭医のやりがいです。ワクチンを打っていれば頸がんの発症はほぼありません。この世代は医療に関わることがほとんどありませんが、たまたま発熱外来で再開した、この女性が子宮頸がんで悩むことはないのだ。そう思えた時に個人的にはとっても高い満足感を覚えました。ああ、よかったなぁと思えたある日の心象風景です。