【24年度版】コロナワクチンについて その1
高齢者から「コロナワクチンを打って大丈夫か?」の質問が増えました。よくよく聞いてみると、「嫁や孫にワクチンを打ってはいけないといわれた」などネット世代が(ある意味心配して)高齢者に打たないように説明している様子がうかがえます。 次に、ネット世代の方に聞くと、「レプリコンワクチンってこわいですね。」と言われました。何がどう怖いのかは「とにかく怖いらしい」と詳しいことはご本人もわからない様子でしたが、結構多くの人がこのワクチンについて忌避感を示していることがわかりました。
ネットで様々な情報が手に入ります。どうやら、このワクチンの特徴である、●「スパイクたんぱく質の増殖」が「ウイルスをまき散らす」に代わり、●日本で最初に認可されたことも、「よからぬ力が働いている:陰謀論」になっているようです。言いかたを変えて、◎少量で効果を上げるために「病原性のないウイルスの一部を体内で増殖するような仕組みにした」(増殖は数週でとまり、ウイルス排出もありません)と言い換え、◎ワクチンを輸入に頼らざるを得なかった反省から「国産ワクチンの開発を国を挙げて行い安全性でも成功した」と言ったとしても、はたしてどちらを信じるか?との論になりそうです。(mRNAワクチンが出た当初にもありました)
どうしてこんな誤解が生まれているのか?科学的な説明の「図」が誤解を与えた可能性もあるかもしれません。以下の図はファイザーなどのmRNAワクチンを説明したもので、本来ならウイルスが入った時の反応を示したものですが、右の体から「ウイルスが出ていく」ように見えませんか?図だけが拡散されてしまうと、思わぬ誤解を与えてしまうことになり、もう打ちたくないとの本音と合わさって、ワクチン全体の忌避につながっているのかもしれません。雑誌を読む人には当たり前ですが、(あえて?)図だけが切り取られて誤解につながるリスクもありそうです。
レプリコンワクチン接種者を「入店お断り」扱いにするのは科学的にはまったく根拠がないと思えます。Meiji Seika ファルマ社がどのような対応を見せるのでしょうか?(その後関係団体を提訴が発表されました)一方で、効果とは別に、別な理由で「使いづらい」ワクチンになってしまいました。(その2に続く)
↓(レプリコンではなく)mRNAワクチンの解説です
「へるしすと」267号(21年5月)より引用 株式会社ヤクルトの広報室が79年から発行(利益相反なし)